間取りの打ち合わせが始まってから、ずっとモヤモヤが続いていました。
提案された図面を見て「悪くはないけど、何かが違う」と感じるのに、何が違うのかを言葉にできないんです。
そんな状態のまま打ち合わせの回数だけが増えて、基本設計として固まっていくのは避けたい思いもありました。
消化不良は後悔の原因になりますから。
しかし、とあるきっかけで、なんとスッキリ!
なぜスッキリしたのかを書いてみますね。
間取りの打ち合わせで感じたモヤモヤとは
ハウスメーカーとの有意義な間取り打ち合わせのはずが、毎回残るのはモヤモヤ感。
何が原因なのか、振り返ってみました。
受け身で後手に回っていた
打ち合わせは毎回1.5~2時間ほど頂けて、よい雰囲気で行われるので有意義な時間なんですけど、そもそも、瞬間的に理解して判断や質問という行動がワンテンポ遅れるタイプ。
一定の咀嚼時間、しかも一人の空間という条件でないとダメで、自宅に戻ってゆっくり眺めるほど、数珠つなぎでアレコレ聞きたいことがでてくるんです。
そのアレコレを次回に持って行っても、反映された提案図はさらに次の打ち合わせでしか見れないので、生産的ではないんですよね。
すっかり受け身に回っていて、決めている感じがしないモヤモヤですね。
これでは、いくら時間が経っても決まりません。
間取りの要望が雑すぎた
思い返すと「平屋にしたい」「ロフトがほしい」という2点だけでした。
平屋を選んだのは老後に備えて階段の上り下りは無いほうがよかろうと、ロフトは荷物の収納と将来的に趣味スペースとして使えそうだという期待からです。
だけども階段なくすために平屋にしたのに、階段を必要とするロフトを望むという矛盾・・・。
しかも、それ以外の部分は丸投げに近い状態でした。
たとえば玄関の広さ・洗面の位置・キッチンのレイアウト・窓の数と向きなど、自分たちの暮らしに合うであろう具体的な構想すら持っていなかったのです。
つまり設計士さんが考えた間取りという絵画を、ただ鑑賞して感想を述べているようなもの。
とてもじゃないが家づくりと言える姿勢ではありませんでした。
3つの気づき「L.U.Cの法則」
L.U.Cの法則なんて、どこにも出典はありません、私が勝手に付けた造語ですから。
これがスッキリの源になったので、お伝えしますね。
きっかけはセカンドオピニオン
セカンドオピニオンの相談・依頼をしたのは、すでに記事として公開しています。

赤文字で書かれた柔軟性ある提案を確認したときに、注文住宅最大の強みである「自由性」を全く活かしていませんでした。
もちろん制限はありますから自由度にも限度はありますが、素人だからこそ存分に要望して、プロに最適化をお願いすればいいんだと考えました。
そのために夫婦でじっくりと話し合いをしました。
暮らしを180度変えるのは難しい
提案された間取り図を見ながら、ふと、キッチンの熱源は左側がいいなあと思ったんです。
今の住まいのキッチンは左側にガスコンロがあるんですが、同じ向きにしてもらおうと。
その後もどんどん今の住まいにあわせてアレンジしていくと、夫婦お互いにイメージが共有できて、あれよあれよとほかのスペースでもアイデアがどんどん出てきたんです。
新しい家に住むのだから生活スタイルも新しくという思い込みを捨てて、変えなくていいものは変えないと決めただけで、めちゃくちゃ腑に落ちましたね。
考えてみると20年以上続けてきた生活習慣を変えるのはシンドイ年齢ですし、私自身、環境が変わると馴染むまでに時間がかかるタイプなので、注文住宅の契約に腰が引けたのも大きな変化を無意識に避けていたのかもしれません。
今の暮らし方をベースに間取りを設計したうえで、ちょっとだけ贅沢要素を加えるという基本方針が、ようやく定まりました。
おそい・・・。
L.U.C(ラック)の法則とは
私の編み出した造語で、効果は私らのみ効能が期待できます。
- L|ライフスタイル:生活習慣を持ち込む
しみついた動き方を逆に生かせば新たな環境でも馴染みやすい - U|アップデート:今より少し便利に
住まいの機能と性能は底上げされるので多くは望まず身の丈に合った利便性を実現 - C|コンパクト:小回りの利く動線
平屋のメリットを最大限に活かしつつ広すぎずで毎日の小さなストレスを減らす
間取り図自作で情報共有作戦
さて、方針が決まって、ある程度の間取りの構想も決まったところで、どのような方法で伝えるかが問題です。
「広めのリビング」と言ったところで、コチラは15帖ぐらいを想定してもハウスメーカー側は20帖かもしれません。
そんなイメージのギャップを埋めるのは図面であるとの結論で、自作する運びとなりました。
使用したツール
マイホームクラウド(無料版)で、1つのアカウントで5つまで図の保存が可能です。

5つしか保存できないので、ボツになった図は印刷して手元に置いてデータを削除した後、別図をコピーして書き直すという作業を約10日間、20枚ほど間取りを書きました。
ようやく、こちらの要望を埋め込んだ、たたき台の間取り図を伝える準備が整ったのです。
図面越しの打ち合わせが合理的
実際に間取りを自作し始めると、いいことづくめ。
設計士さんの提案図を前にして「ここをこの位置にずらすと・・・」と伝えても、イマイチ反応が鈍かった奥さんも、自作の間取り図だとあっさりと認識してくれますので、より一層、有意義な夫婦間での相談ができるようになりました。
図には面積を帖数で表示していますから、その広さは自宅でも疑似的に確認できるのは大きなメリットです。
相手がプロなら、いわずもがなでしよう。
収納がなんと約10帖に
間取りを自作していくうちに「こうすれば確保できるんじゃね?」というアイデアがバンバン反映できるので、がっつりキープできました。
その広さ、なんと現状の2倍以上でトータル約10帖に迫り、モノを大事にする奥さんの個室(約7.5帖)にはウォークインクローゼットを2か所(約5帖分)確保してます。
まあ、ウォークインクローゼットの収納率が合理的かどうかは、また検証が必要ですけど・・・。
2人しか住まないのに収納が多すぎではという意見がありそうですが、いいんです、それで。
たとえばお揃いの収納ケースを活用した見た目もよい整理整頓術は無理だし維持できる自信もないので、ともかくぶっ込んでおける空間があればよろしいという無骨なスタイルでやる方向。
たとえリビングの面積が犠牲になろうとも、仕舞えず部屋の片隅に置きっ放しという事態は、どうしても避けたいのです。
自作間取り図のメリット
あくまでも要望やイメージの具体化だけが目的ですので、メリットになればいいなと思ってます。
プロの提案図があってこそ可能
プロが作る提案図は法的な制限や構造を頭に入れた上で書かれている半面、自作間取り図にはそれがありません。
むしろハウスメーカーからの提案図を手がかりに「ここは変えたい」「ここはこのままでいいかも」といった整理ができるのです。
自作間取り図で唯一のルール
外壁の長さや幅、つまり建物の平面的な形状はイジらないという1点のみ。
隣地との境界から距離が指定されてるし駐車場もすでに場所が決められているので、形状も変えると「お話にならない」のですよ。
空間ごとの希望を具体的に伝える
自作間取り図を作る過程で空間ごとに希望をパワポでまとめました。
たとえば玄関収納は靴を履いての出し入れを極力なくすため、ホールに半分乗せるなど。

玄関狭くね?通るだけなのでコレで十分。
こうした細かい情報をハウスメーカーに渡しておけば、後々になって「あれどうしよ、これどうしよ」なんて慌てる必要もないです。
こういう細かい作業が好きなんですよね。
法規や建築上の判断はプロにお任せ
私が好き勝手に部屋や水回りなどを配置していますので、法規や建築の構造を考慮した実現可否の判断はプロに委ねようと。
「できるかどうかわからないけど、こうしたい」という打ち合わせは基本設計の段階だからできるので、これが詳細設計に入ると大幅な変更は厳しくなる可能性があります。
だから遠慮せず壁打ちしたいのです。
プロのレビューでブラッシュアップに期待
自作間取り図と各空間の要望をまとめたパワポをハウスメーカーへ提出しました。
「このような暮らしをしたい」という意図が伝わればいいかなと。
もしダメな部分があっても私らの方針を理解した上でプロの代替案が出てくるでしょうから、より洗練されるかもしれません。
これに期待している部分もあります。
まとめ
セカンドオピニオンをきっかけに「L・U・C」という3つの視点に気づいたのはラッキーでした。
- 今のライフスタイルを持ち込み
- ちょっとだけアップデート
- コンパクトな動線
いうほど特別ではないのですけど、方針やコンセプトがはっきりしたので迷いがなくなりました。
インスタグラムの洗練された間取りのコンテンツを見ながら「うわーすげー」なんてダラダラ視聴する時間も大幅に減りました。
提出したパワポの結果、はたして、どうなることやら。

