FP相談とライフプランシミュレーションで見えた光と影

50代半ばで初の家づくり

FPのライフプランシミュレーション、家を買うならやっておいたほうがいいと、聞いたことはありませんか?

だけども「ライフプランシミュレーション」自体が一体何なのか、これを理解してなければ、どうにもこうにも動けないのではないかと思っています。

幸い私は2級FP技能士の試験を合格しているので、理解という意味ではアドバンテージがありますが、間違って認識しないようにあえて最初に言っておきますね。

あくまでもシミュレーション結果は「将来に向けて家計収支を見立てた情報」に過ぎません。

それをふまえて、私が土地と建物の契約を結ぶ前に現役のFPさんに相談して目にした、家計の光と影を正直に書きます。

FPさんに相談した理由

いろいろあるんですが、単純に家計が破綻しないかどうかを知りたかったのが、大前提としてありました。

何せ月額20万円のローン払いで話が進んじゃってるわけですから・・・。

「しおやん、アウト~」って天の声がこだましたら手遅れなんで、乗るか反るかを判断するためにも依頼しました。

概算額が想像より大きかった

土地と建物をあわせた概算、最初に営業マンと面談したときに5,500万円規模になると言われて、時が止まったのを覚えています。

我々の想定は3,000万円台ですから、話の流れでFPさんのシミュレーションを勧めらました。

大きく想定を上回る概算金額でしたし、ライフプランシミュレーション自体は個人的にも興味ありましたし、少しでも可能性があるか希望を持ちたかったんです。

何より返済できる余力が金額として見えますから、この物件がダメでも次につながるので、損はないと考えたのも依頼した理由になります。

頭の中での計算では限界があった

5,500万円規模の費用から導かれた、仮の返済金額がざっと毎月20万円。

頭の中で「イケるか」「ダメか」を判定なんてできません。

気合や根性で何とかなるものでもないので、やはり数字に落としてこそ現実が見えてくることに期待してみました。

FP相談で確認したかったこと

50代は「教育費」「老後資金」「収入のガタ落ち」「年金収入のみの暮らし」「介護・相続」などで家計の浮き沈みが激しい年代になりがちです。

会社員であれば定年後の収入の激落ちが懸念材料ですが、それを補う退職金があります。

私は低空飛行の収入に退職金もない、しかも「教育費」「介護・相続」が絡んでいますので、そんな状況での家計の未来を知りたかったのです。

教育費・老後資金が重なる時期

わが家には娘がいまして、大学在学中に住宅ローンがスタートします。

「住宅ローンを返しながら、学費も老後も準備できるのか」という問いに、自分たちでは答えが出せませんでした。

だからFPさんの相談機会は渡りに船だったんですよね。

年金受給後の家計がどうなるか

定年はありませんが退職金がないので、一括繰り上げ返済や老後資金の獲得の機会はありません。

働けるとはいえフリーランスですから稼げる保障もないわけです。

65歳になって年金を受け取るようになったとき家計はどうなっているかは純粋に心配材料。

赤字が続くような状態になっていないかを、できるだけ具体的な数字で見ておきたいと思っていました。

最悪の結果でも見ておきたかった

明らかに厳しい結果が出たとしても、その最悪ぶりを知りたかったんです。

そこから改善策や対応策がアドバイスされるので、何かヒントが見つかるかも知れないですし、今の賃貸物件に住み続けられる家計状況であるかどうかも見極められます。

「最悪どうなるか」を知れば、意外に冷静に判断できるかなとも思いました。

FP相談の結果とプラス材料

結果発表!!

FPからのコメント

世帯収入で見ると可能性はあった

FP相談結果

作成日:R8.1.29
計算基準日:R8.1.17

 

世帯収入として合算すると月20万円規模の返済でも存命期間中は(計算上)赤字にならず、完全に不可能ではないという光が見えたのです。

一人で背負う前提で考えると重くなっても、世帯収入をベースにすると返済の現実味がガラッと変わってしまいました。

収入の柱が複数あることはプラス

フリーランスの良い面は複数の事業を抱えられることです。

収入源が1つに集中していない状況は、リスク分散の観点でプラス材料だとFPさんから指摘がありました。

私本人は全く気づきませんでしたが、長期の家計には意外に効いてくる視点でした。

もっとも今の時代は夫婦共働きがスタンダードで、さらに副業も珍しくないですから、ベストなのは会社員夫婦がそれぞれ副業を持つスタイルだと思います。

住宅ローン控除の恩恵

住宅ローン控除の説明は省きますので、こちらのリンクをご覧ください。

住宅ローン減税 – 国土交通省

所得税の負担が軽減される期間は家計の実質的な余裕を生みます。

相談中は長期優良住宅を前提に進めていましたから、その場合ですと13年間で409.5万円の節税効果が得られます。

ちなみに子育て世帯や若者世帯だと455万円まで拡大します。

繰り上げ返済の余地も確認できた

私らは繰り上げ返済ありきで住宅ローンを返済しなければなりません。

繰り上げ返済は返済期間の短縮・返済金額の減額・利息の圧縮がメリットですから、効果的な利用が生命線です。

ゆえに住宅ローン減税分の約400万円を貯蓄や運用に回して、それを翌年以降、繰り上げ返済に割り当てる作戦が実行できる可能性が見えたのは大きな収穫でした。

住宅ローン控除期間が終わった翌年に100万円を繰り上げ返済として追加で支払うと、私の場合はこの程度の効果が見込めます。

  • 返済期間の短縮:7ヵ月
  • 利息の減額:約20万円

これを微々たるものと見るか、かなり効果的と見るかは個人差によると思います。

このチャンスを待つ間にも、一応ですけどNISAとかで積み立ては続けてますから、繰り上げ返済の資金を400万円以上確保できれば、もっと楽になっていくだろうなと目論んでいます。

それでも現実はどう転ぶかはわかりませんけどね。

FP相談で家計に見えたリスク

わかってはいましたが、辛抱する時期があります。

月々の返済負担がやっぱり重い

前向きな材料がある一方、月20万円規模の返済は重いことに変わりありません。

家賃から住宅ローンへの切り替えで固定費が大きく跳ね上がります。

払えるかどうかだけでなく、払い続けながら生活の質を保てるかという観点は、FPさんへの相談でも簡単には答えが出ませんでした。

子の大学費用負担が重なる

大学4年間の学費と生活費を見積もると総額で900〜1,000万円規模。

FPさんに相談する時点では、まだ明確に進路が決まっていなかったので幅があります。

  1. 県外の国立大学
  2. 県内の私立大学

どちらにしても自宅外通学で、進学予定の大学ホームページなどで学費を確認し、物件選びも並行してやっていましたので、家賃など具体的な金額を知れましたので総額は適当ではありません。

当初の4年間は返済・教育費・生活費がすべて重なる辛抱の期間です。

介護費用負担と老後資金の準備

実は義理の親が長期入院中で介護まではいかないですが、定期的に様子を見る必要性があるのです。

必要なものは家族が準備しないといけないので、大体、1か月に2回は他県の病院へ行きます。

行くのは私ではないのですけど、交通費の負担がかなり重いのですよ。

幸い義理の親の年金は潤沢(うらやましい)ので、介護といっても拠出の心配は不要ですが、いつまで続くかわからないのが悩ましい限り。

しかも老後資金の積み立てを考えると厳しい方向も頭に入れておかねばなりません。

ちょっとひとこと

  • 面会時間30分
  • アレ買えコレ準備しろ指示が多い
  • 連絡手段は電話のみ

地方の大病院って、こんな感じなんですね・・・。

FP相談での気づき

まとまっていなかった家計の中身が整理されて、将来の見通しが具体的に見えるのは、想像以上に得るものがありました。

実は生活費って思ってたんと違う

家計簿を付け始めようとして長続きしなかった経験がある人は、FPさんへの相談は有効だと思います。

私も一応は家計管理ツールでクレジット決済や銀行口座の動きをチェックしていたんですけど、現金払いがモレちゃうんですよね。

そんな私でさえ生活費の支出に目を丸くしたのですから、余裕ぶっこいてると痛い目見るかもしれません。

FP相談で見ておきたいポイント

FPさんに相談してライフシミュレーションを受けて「ここを見ておいてよかった」「ここをもっと見ればよかった」と思ったことを書きます。

FP2級持ちだからという上から目線ではなくて、あくまで相談した客の一人として言いますね。

返済額の収入や支出に対する割合を見る

月20万円だと年間で240万円になります。

全支出のうち住宅関係の費用がどれほどの割合を占めるか、また収入に対しての割合も見ます。

後者は「返済比率」「返済負担率」などの言葉で表しますが、一般論でいえば20%前後が理想で、金融機関の審査では30%前後が相場とよくいわれます。

ただ安全を見るなら、税が含まれている収入ベースより手取りの所得ベースで返済負担率を考えたほうが良い気がしました。

そんな我が家の返済比率は所得ベースだと、ヤベーんじゃないかな・・・。

教育費・車・保険関連など支出はすべて入れる

住宅関連費だけを見るシミュレーションでは現実が見えません。

生活に関わるすべての支出を入れた状態であれば、より精度の高い家計が見えてきます。

最悪に備える時期を知る

私の場合はもう目の前ですが、60代以降に収入が落ちる可能性は高いと思っているので、目を逸らさないようにしています。

仮にドン底になったときの対応策、いわゆる自宅の売却やリバースモーゲージなどを営業さんと話し合って、そのうえで契約したので。

あとは、いかにそうならないかを考えるのが我々夫婦の仕事です。

繰り上げ返済の余力度合い

繰り上げ返済は選択肢であって義務ではありません。

ただ私らには必要な手段なんです。

もったいないとか、別に使い道があるのでは、なんて無責任な声も聞こえてきそうですが、いいのですよ我々が納得してるんだから。

その納得を得るためにFPさんに相談しましたし、結果として余力があると、今の時点では判断できました。

感覚や感情で注文住宅を契約するほど、私には豪胆な腹や豪快な度量は持っていません。

石橋を叩きまくります。

まとめ

FPさんへのライフプランの相談は個人的にも興味があったで、本当に依頼してよかったです。

これ、実は無料だったんですよ。

大体、安くても数万円は支払うのが相場なんですけど、ラッキーでした。

しかも一度たりとも営業連絡はなく、ただ今後も見直しが必要かどうか、今回の対応はどうだったかについて、アンケートはがきが届いたきり。

好感触だったし担当も変わらないというので、今後もFPさんを味方につける所存です。

いろいろと別件で相談もありますし。

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